山口先生のコンタクトお悩み相談所

コンタクトの悩みや目の健康についての相談にのっています

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コンタクトレンズで違和感を感じる時は?

コンタクトレンズを使用している人は、違和感を感じることも多いのではないでしょうか?目に直接装着するアイテムなので、多かれ少なかれ違和感を感じることがあります。コンタクトのタイプによって症状も違ってくるので、見合ったケアをすることがポイントになるのです。ハードタイプを使っている人は、レンズの硬さから異物感を強く感じます。慣れないとゴロゴロしたり、痛くなることもあるでしょう。レンズ自体が硬いので初めて使う人は、少しずつ装着時間を長くしていくなどの工夫をしてみましょう。

ただしハードは乾きを感じにくいのが大きなメリットになります。ソフトタイプを使っている人は、乾きが大きな悩みになります。黒目を広い範囲で覆う形状のレンズなので、レンズ内の水分が不足すると乾いて違和感を感じるのです。柔らかくて付けやすいソフトですが、乾きが最大の敵なのです。目の渇きを感じたら放置せずに外して目を休めたり、コンタクト専用の目薬を使用してみてください。そのままにすると、気付かないうちに傷がついたり炎症を起こす可能性も出てきます。どちらもメリットはありますが、トラブルも少なくはありません。違和感解消のために、正しいケアで目を守ってください。

コンタクト使用で起こるアカントアメーバ角膜炎とは?

近年コンタクトレンズの使用者に増えている目のトラブルにアカントアメーバ結膜炎がありますが、危険な症状なので注意が必要です。このアメーバは川や沼、土壌や公園だけでなく水道水の中に含まれていることがあり、一般家庭の洗面所にも存在する可能性のあるものです。ソフトタイプのレンズは長期的に繰り返して利用することが想定された構造ではないため、何度も使ったり専用の洗浄液を使わずに水道水で洗うとレンズでアメーバが繁殖します。

ハードタイプは繰り返し利用できますが、こちらもこすり洗いが不十分なときに同じ状態になる恐れがあります。この状態のレンズを目に装着するとアメーバが角膜へ移り、角膜炎になる症状です。すぐに自覚症状を感じないことがあり、ゴロゴロとした違和感や目に強い痛みを感じて眼科に来院する頃には症状が進行している場合も多いです。特効薬が存在しないため、少しでも効果のある抗菌薬などを点眼し続けたり、角膜の表面を削って物理的に取り除くなどの治療になります。しかし、角膜に影響を与えて後遺症が残る懸念があり、安全な治療方法は確立されていません。前述したように適切ではない使い方が原因になるため、必ず使用方法を確認して厳守し、予防しましょう。

ドライアイと感じたときの対拠方法

目の不快感や乾き、かゆみや痛みなど、これらの症状を感じる人はドライアイかもしれません。症状の原因は、目の乾き以外にも、コンタクトレンズの装着や疲れ目、空気の乾燥や生活習慣などのさまざまなことが考えられます。一過性の症状であれば、市販の目薬を使用することで症状が和らぐことがあります。目薬を使用しても色んな症状がよくならなくて長引く場合は、眼球の表面に何か障害が起きている可能性もあるため、専門の眼科できちんと症状を診てもらった方が良いでしょう。放っておいて症状が悪化することもあるかも知れないので、早めに専門家に診てもらうことをおすすめします。

眼科によるの主な治療法は、眼球を潤す点眼液によるものが多いです。点眼液には高い保湿効果を得られるヒアルロン酸が配合されているのがほとんどです。その他にも、就寝時の乾燥を防ぐためや、眼球の油分を補い、すべりをよくする眼軟膏が処方されることもあります。それでも効果があらわれない場合、ドライ専用のメガネを使用することを指導されることもあるようです。専門のメガネを装着することで、涙量の排出量を減らす効果があります。眼球の表面に涙をためて、の排出量を減らし、目の表面に涙をためて、涙点を涙点プラグで閉じるという治療方法になります。

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